退院直後は、体力がなく、ふらふらしていて、ちょっと心配してしまうかもしれません。自分の骨髄を空っぽにして、他の増殖幹細胞が増えていくのを待っている時期なのですから、ゆっくりとした気持ちで回復を待ってあげましょう。
入院中は中心静脈カテーテルが入っていて、高カロリーの栄養がとれていたのでかえって元気だったかもしれません。長い間ちゃんとした食事を取っていなかったのですから、小食になっています。また、移植の副作用で味覚障害がある場合もあって、日に日に体力が無くなっていくような不安を持つかもしれません。子どもの好きなものを少しづつ食べたい時に食べさせるようにして、様子をみましょう。
最初は、生物、乳製品などが制限されます。納豆や、チーズなどは、半年位食べさせられません。学校給食など事情を話して、対処してもらいましょう。 また、電車やバス、デパート、映画館など閉め切った所に大勢の人のいる場所もさけるようにします。感染を避けるためです。
日光にも注意します。放射線の照射によって皮膚が弱っているので直射日光を浴びないよう注意します。特に移植後すぐの夏は、外出時には、日焼け止めクリームをぬって、長そでの服を着せ、UVカットのしてあるつばの広い帽子をかぶせるなどして日焼けをしないよう注意をします。直射日光の強い海岸や山など連れていくのをひかえましょう。 友だちなどは、風邪を引いたりしていなければ自宅に呼んで遊ばせたりしても大丈夫です。移植後髪の毛がなかったり、薬の副作用で毛深かったりして、友だちも違和感を感じるようです。うまく、事情を伝えて、理解をしてもらって遊んでもらいましょう。子どもに一番大切なのは子どもの友だちだと思います。一緒に遊ぶことによって心のケアが進み元気を取り戻していきます。自信にもつながっていくようなので機会をぜひ作ってあげて下さい。
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