現在、院内学級を取り入れている病院より訪問学級を行っている病院の方が多いのですが、それでもまだまだ行われていない病院の方が多いのが現状です。
病院の理解と協力がないと実現しないのです。今いる病院に訪問学級などを設置してほしいと望んでいる子どもが何人いるのかを、まず把握する必要があります。そして、その親たちで協力しあい病院に働きかけます。
そこで、問題になってくるのは、場所の設定(病室で個人に教えるのか、教室を設置するのか、食堂などの一部を借りるのか など)小児科に入院している子供だけなのか、外科なども対象にするのか、など病院側がどこまで協力し、その必要性を感じてくれるかだと思います。
たとえば東京都では、病院側が受け入れることを認めてくれた場合、病院の方から東京都の方に申請します。就学相談室(笹塚 TEL 03−5454−3651)に連絡して、そちらの相談員の方と病院側の話し合いになり実現するかどうかが決まります。
院内学級も訪問学級もメリットとしては、普通の学校に通学しているのと同じ条件になり、出席日数として扱われます。デメリットとしては、今、在籍している学校から院内学級などの管轄の養護学校に転入しなければ受けられないということです。そのため、希望する人が少なくてなかなか実現しないというのがほとんどです。
ですから、個人で家庭教師を雇ったりボランティアの大学生を頼んだりしているようです。ボランティアセンターなどで地元のボランティアを派遣してもらうのもよいのではないでしょうか。
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